2021/02/26 05:00


猫カフェなーごーなーご店長の増田です。

2021年2月25日に保護猫の「ちぢみちゃん」(2021年2月時点で生後5か月半)が
9割FIPではないかとの診断を受けました。
2021年2月26日から確定診断をお願いしていますが、
ほぼFIP(猫伝染性腹膜炎)らしく今の心境はとても動揺しております。


FIPといえば、致死率ほぼ100%の不治の病
余命は数週間から数か月。
腹水や胸水が溜まり、肺が圧迫されて窒息のような状態が続いたり
内臓系に腫瘍ができたりと、猫ちゃんにとってとても重く苦しく、
そして亡くなってしまう病気です。

FIPは不治の病ですが、病院で提案されたある一点の希望、
「MUTIAN 」(ムティアン)というFIPに効果あるとされる薬があります。

MUTIANは日本国内の動物病院では未承認薬です。
調べたところ寛解(病状が収まって安定になる様)までも60%ほどらしいです。
それでも今の日本の治療だけでは緩和ケア処置しかなくいずれは死に至ります。

少しでも希望があるなら、試す価値はあると思い、
治療のために、どうか皆様のお力をお貸しください!
MUTIAN投与には厳しい要件、そのほとんどが高額な治療費になりますが、
なんとか、ちぢみちゃんを助けてあげたいです。



↑写真は別の子「FIPで亡くなったおちび丸ちゃん」(2018年10月撮影)

過去の例を申しますと、2018年10月に保護した子猫ちゃんを大きくなるまで育て
その後里親募集で新しいご家族のところへ行った「おちび丸ちゃん」と呼んでいた子がいましたが、
その貰われていった後の半年過ぎた頃に急に容態が悪化、FIPが発症してすぐに亡くなったという訃報を思い出し、
そんなおちび丸ちゃんと重なるところがあり今とても動揺しております。
今でも、おちび丸ちゃんの里親様ご家族にはとても悲しい思いをさせてしまって申し訳なく、
また私も今でも悔しい思いを引きずっています。


ちぢみちゃんの経緯につきまして
2020年9月27日の日曜日に、一件の電話がありました。
とても小さな子猫を保護したけどどうしていいかわからずという
ご相談の電話を受けたのがきっかけです。

2020年9月27日

その方がバス停で待っていたところ、よたよたと助けを求めてか足元に寄ってきたそうです。
生後一ヶ月にもなっていない位小さく弱々しいという事で、
普通なら病院へ連れて行って検査してもらって、、という流れを説明するところでしたが
ご高齢の方でしたので、またその子猫ちゃんがだいぶ目も鼻もぐじゅぐじゅで
弱ってるのがすぐにわかったので、早急に温めないと!という事で一旦うちで引き受けることに。



ミルクを飲ませて、身体を拭いて、ペット用ヒーターで床暖のように温めて一晩経った翌朝↑
疲れたのか落ち着いたのか、ピクりとも動かないで心配になる寝方をしてましたが、一命は取り留めました。



保護された翌日にすぐに病院へ行き、体重320gと歯の成長から生後3週間ほど。
よくひとりで居たよね。
助かったのも運命、後々は里親募集できるまで育てることに決めました。
この時に血液検査と検便もしましたが、異常は見られませんでした。
とは言え、生後まもなくの子猫は症状が出ないのがほとんどで、
大きくなった生後5~6ヶ月での検査から出る事がほとんどです。


2020年9月29日

そして保護して2日目でこの元気っぷりを見せてくれたので
少し安心感ができました。
毎日一日6回のミルクをあげと排尿の育児してました。


2020年9月30日

大好きなミルクも上手に飲めるように。
このまま順調に育ってくれて、、、と思ってたら急に、
目ヤニ・黄色のドロドロ鼻水が出だして病院へ。
その時は猫風邪と診断だったのでお注射と薬だけで帰宅。


2020年10月24日

それからの2020年10月の間は異常も見られなくとても元気だったのですが、
11月に入ってから急に容態が悪化。

2020年11月11日

結膜炎のような症状から鼻も切れてて血も出てきてた。


とても静かで、とても辛そう。
この時には、もしかしたら既に発症していたのかな。
本当に、猫は、子猫でも、我慢強い。強すぎる。
飼い主を心配させないように我慢する。
まだ生まれてたった二ヶ月、なんとしても治してあげたい。



猫風邪がまだ続いているのかなと、子猫だから免疫力も無いし引きずってるのかなと、この時は思っていました。
しかし食用不振やミルクを嘔吐したり、ずっとうずくまって寝てばかりと前より悪い様子だったので
急遽動物病院へ入院することに。
11月12日から入院。

退院したのが、42日後のクリスマスイブ

2020年12月24日・・・退院


長い入院生活から帰宅したちぢみちゃん↑
入院中も良くなったり悪くなったりを繰り返したそうで、
退院できる段階になるまでの11月12日~12月24日までの42日間も入院しました。
とても元気になって帰ってきた様を見て嬉しかったです。
この時は・・・。


2020年12月29日

しかし・・・その5日後の年末にまた容態が急変。
入院前の状況に似た感じに、うつろで静かで食欲もなく。
また嘔吐もしたので、2020年12月29日緊急入院。


それから今も、2021年2月25日時点でも入院中です

2/28追記※2月26日に退院しました。お店にて治療中です。

41℃の高熱と嘔吐、食欲不振で寝たきりと、容態は一向に変わらず。
入院中でもたまに病院の看護師さんがお家に連れてくださり、
広いところで遊んであげたりしてくださってたそうです。
それを聞いて大変ありがたいです。


2021年2月25日
体調が良くなったり悪くなったりの繰り返しでよくなる気配が無く、
もっと精密検査をしてもらうため、にゃんこサポート長久手のボランティアさんと
病院の看護師さんの協力を経て、病院を移り精密検査へ。

診察的には9割、FIPではないかとのこと。腹水も溜まっていた。

その結果報告を聞いただけで悲痛な声が出るくらい泣きました。胸が苦しめられる思い。
それでもちぢみちゃんのが、相当苦しいだろうしずっと辛いよね。

動揺して考えがまとまらない思いでも短時間ながら、にゃんこサポートのボラさんと相談して、
なんとか治療を進めていこうと決めました。


冒頭でも書きましたが、
FIPは不治の病で、今までは苦しいのを和らげる緩和処置なのですが、
そこで提案されたのが「MUTIAN」。
FIPに効果があるとされる新薬が中国から2019年に出てたそうで。

MUTIANは日本国内での動物医薬品では未承認なので、取扱病院は極端に少なく、全国で10も無いそうで、
病院の紹介でもまずは兵庫にある動物病院へ行かないといけないこと。
ちぢみちゃんを乗せての安全運転で高速でも片道4時間。


ちぢみちゃんの体重は2021年2月時点で1.6kg。
高熱が続き食欲不振もあり生後5ヶ月半にしては小さいほうです。
その大きさからかかるMUTIAN治療費は、
一日も欠かさず毎日投与し続ける84日間分で、カプセルタイプで約50万円以上とのこと。
ここにもっと高額な注射タイプも併用していくのでトータルで100万円以上。
また、成長するにつれて体重に対し投与量が多くなれば金額も当然ながら増します。

11月の入院前に、この子は多分弱々しく治療が長引くと思い少しでも治療費の負担を減らそうと
11月に動物保険にも入りましたが、MUTIANは未承認薬なので動物保険は適応外。

その後の問題やリスクや不安もあり、最善の治療ではないかもという声もあるかもしれませんが、
それでも今の日本では治す術がない治療よりは試す価値はありと思い、
とにかく今の苦しさを取り除いてあげたい、少しでも寛解の希望をと、その想いで決めました。

今まではお店の売り上げで当店の猫ちゃん達の治療を続けてまいりましたが、
昨年からの新型コロナの影響でお店は大変厳しい状況が続いております。
持続化給付金も、お店の大勢の猫ちゃん達の養育費・治療費で使っていますので、
ちぢみちゃんだけでなく、10歳以上の高齢猫や他の子も助けてあげれなくなると、
それこそ一気に崩壊が訪れ当店存続の危機になりそうです。


そこで、皆様からのご支援を、本当に少しでもご協力をいただきたく
独自でクラウドファンディングプロジェクトを開始しました。
クラウドファンディング専門サイト経由ではなく、独自で作ったショップページでの
寄付型クラウドファンディングを開始します。

寄付型ですが、少しでもお礼ができるよう全ての寄付に対してリターンを設定します。
BASEというショップサイト運営経由で、決済代行のためネットショッピングのようにご利用いただけます。

まずはちぢみちゃんの治療に専念しなければなりませんので、
リターン品をお送りできるまでに数週間~数か月のお時間をいただく形になると思いますが、
ご寄付いただいた方へは必ずお届けします。
また、猫カフェなーごなーご店舗でも直接クラウドファンディング受け付けをしております。


今のところゴールとなる締め切りの期限は設けていませんが、リターン品が無くなった場合は終了する予定です。
寄付の全額をちぢみちゃんの治療費に充てさせていただきます。

ちぢみちゃんの様子は治療開始から投薬が終わるまで、毎日ツイッターでご報告します。
もしも寛解までに至ったらちぢみちゃんは私が責任をもって終生可愛がります。
感染の疑いが無くなればお店にも出してあげれます。

しかしもし、最悪、治療が間に合わなかった、効果が無かった場合でも、返金はできません事ご了承願いします。
その場合でもリターン品は必ずお送りしますのと、もし寄付金が残っていたら全ての寄付金を
愛知県長久手市で活動中の保護猫団体「にゃんこサポート長久手」の
保護猫ちゃん達への治療費や養育費、TNR費に使わせていただきます。

お母さんとはぐれ、小さいながらも人間に助けを求め、
助かったはずの命の危機を、なんとか助けたいです。
皆様のご協力、何卒よろしくお願いいたします。


MUTIAN治療法で、84日続けている間に体重が増加した場合には投薬量が変わってきますので、
最終的な治療費はまだ分かり兼ねますが、薬代だけで大体100万円くらいかかるとのこと。
そこに造血剤等の他の飲み薬代、進行度を見るための検査費なども加わってきます。
また84日間の投薬完了後も再発の恐れから定期検診があります。
トータルでかなりの金額になります。

新型コロナウイルスの影響でお店の売り上げはかなり厳しい状況でして、
現状ではこのすべてをお支払いできる立場ではないのですが、
それでもなんとかしてちーちゃんを助けてあげたいのです。

もちろん、ちーちゃんだけじゃなく、今居るなーごの猫ちゃん達の事も考えています。
13歳、14歳の高齢の子も居ます。この子たちもいつ病気になっても看てあげれるようにしないといけません。

猫カフェなーごなーごをはじめて14年間の中で、初めて募金を募るわがままですが、
全国に広がるクラウドファンディング宣伝はなく、ツイッターやホームページ、店頭だけで、
なーごの事を知ってくださっている方々に向けての、独自のクラウドファンディングをはじめました。

少しのお力だけでも
ちーちゃんを助けてください。
皆様の応援よろしくお願いいたします。