2021/02/28 20:53


ちーちゃんの精密検査で99.9%、FIPの診断だと告げられた次の日の朝





2021年2月26日(金)
今、ちぢみちゃんの苦しい症状を救えるのはFIPに効くと言われているMUTIANしかないので、
とにかく急ごうと思い、検査結果の翌朝からMUTIANを処方してくださる病院を紹介していただきました。
腹水からの確定診断もお願いしても結果が来週になるのと、今の容態から99%FIPとの診断を頂いてたので、
待っていられなく行動しました。


そして26日朝に紹介していただき、電話で予約を取り、にゃんこサポート長久手のボランティアさんが
助けてくださるとの事でとても嬉しく、甘えてしまいもうその日のうちに行こうという事になりました。

ちーちゃんを預かってくださってる方のもとへお迎えに上がり、そのまま兵庫県姫路市へ。
実はFIPと告げられてからの夜は一睡もできませんでした。不安とパニックで。
なので姫路まで運転できるかが心配でしたがボランティアさんが助けてくだり本当に感謝です。

そう、処方してくださる病院が兵庫県姫路市まで行かなくてはいけません。
なーごから車で、高速道路使用で約3時間半。

MUTIANが未承認薬ということで、日本国内で扱いしている協力病院が全国でまだ9ヵ所しか無いそうで、
そのため協力病院まで行かなければなりません。
ちぢみちゃんにとって長距離で大変だろうけど、にゃんこサポート長久手のボランティアさんお二人が
協力で運転をしてくださり、私はちーちゃんをキャリーごと抱えて乗せていただき姫路まで向かいました。

どうしても夕方出発しかできなかったので、姫路の動物病院に着いたのが夜9時30分。
その時間でも私達の前に二組診察されてました。
FIP薬の説明を受けていたのできっと同じFIP患者さん。


ちーちゃんはその日の朝も食欲は無く、吐いたりしたそうで、到着後もぐったりした様子、更に前日の体温は41℃。
しんどそう。



診察に入り、体重は1.6kg。体温はぐんぐん上がっていき42℃。
エコーや検査結果から症状の段階(ステージ)を見てもらい、
腎臓に陰りがあり、そして腹水も出てきている。
ちーちゃんはFIP混合タイプの中後期。
ドライがあってのウェットが後から合わさった混合タイプ。
ステージでいったら最悪の末期・・・。
いつ亡くなってもおかしくない容態、MUTIAN始めてもこの一週間から10日が勝負、とおっしゃってました。
もっと最悪になると、腎不全や肝不全など他の内臓器系の併発も現れたり・・・あぁぁちーちゃん。



FIPの中でも混合タイプ、しかも中後期と、最悪なことに、よく耐えてたねちーちゃん・・・。


【MUTIAN(ムティアン)】について。
中国で開発されたMUTIANですが、出たのがまだ2019年頃と新しく、
あくまでFIPの改善で元気になる効果があるというだけで、
不治の病FIPである以上完治する魔法の薬ではないと。
中国ではサプリメントとして売っているそう。
再発もありえるし、効果が出ない場合もある。
日本国内では症例データがほぼ無く信用が無いため未承認扱い。
それでもFIPに効果があるといわれているから試してみる価値はあるのではないか、と
協力病院さん達がMUTIAN社と契約して情報収集しながら使っている、
しかし投薬するのは患者さんの自己責任で自己負担、という段階。
そのためペット保険適応外。輸入品なので高額。
更にちゃんと決まりを守らないと薬事法違反となります。

今の新型コロナウイルスのワクチンも似たようなものです。
この一年足らずでワクチンができて、症例データを沢山集めるまでもなく、
認可を待っていられない、他国で効いているようだから日本も緊急で使おう、そんな感じ。



ちーちゃんのステージからはFIP再発率30%と、かなり高い方。
一旦収まって数か月後、数年後に再発したら、また100万円以上このMUTIAN治療費がかかる。
しかも再発後は予後が悪いと・・・。
もし再発した場合に保護猫ちゃんにそこまでやってあげれるか、というか金銭的な問題がでてくる。
私はバカだから後先顧みず、たぶんまたやってあげると思う。
もちろん、今なーごに居る子たちの事も考えていますし、ちーちゃんだけでなく
みんなが健康で幸せなのを願って毎日面倒を見ています。

あとMUTIAN投与に関してとても大事なのが、12週間(84日間)、毎日必ず同じ時間に投与すること。
そう、84日間、欠かさずMUTIANを与しないといけません。

そのうえで、それらすべての説明を聞き、するかしないかの判断を迫られます。
今の日本の動物医学療法ではFIPに対しては緩和療法しかなく最終的にも早くに亡くなる。
ちーちゃんはこの時も目の前で苦しんでます。
苦しそうなちーちゃんが今より少しでも良くなってくれれば、
もちろん寛解までいってほしい希望を持ち契約書にサインをしました。



いよいよMUTIAN投与。
【治療1日目】
これがちーちゃん注射大嫌いで、凄い暴れるわ噛もうとするわで大変(-_-;)
先生と助士さんと二人がかりで打てました。
これはひとりで家で打つのは大変だなぁ・・・。
点滴は今までの子で何度もやってるけど注射の経験は少ないから、この暴れっぷりはちょっと不安でした。
もちろんがんばるよ。



注射が痛くて暴れていそいそとキャリーに戻り、中で怒ってるちーちゃん(;^_^

MUTIAN治療法を行う上で、投薬の仕方、MUTIAN以外での守らないといけない事、
ご飯や他の薬との間隔、かかる費用、再発した場合、効果が無かった場合、
リスクなどを丁寧に教えてくださり、遠い中ちゃんと診てもらって聴けて良かったと思いました。

なのでもし、飼っている猫ちゃんがFIPと診断されたら、
MUTIANの事をわかっていて、その際のサポートをちゃんと教えてくださる
協力病院で処方してもらうのが確実です。
私もちーちゃんの事で姫路の先生とメッセージでやりとりしています。
愛知に帰って来てからは名古屋の紹介してくださった病院と連携で引継ぎ治療となってます。


投薬期間は84日間ですが、いきなり全期間ぶん買っても最初に効果が出なかった、途中でだめだった、
他の病気と併発して使用できなくなっても、MUTIANは返品ができない(薬事法違反になる)ので、
まずは重要な最初の10日分をリキッドタイプで処方していただきました。

兵庫県で診察が終わったのが夜の23時45分。
愛知県なーごに帰ってきたのが日付が変わって
2月27日(土)早朝の午前4時30分頃。
にゃんこサポート長久手のボランティアさんおふたりが往復の長距離を運転してくださり、
いつも助けていただいてばかりで本当に感謝です。
私は少し腰痛の中ちーちゃんを抱えて乗せていただいてましたが、
お陰様でちーちゃん救えそうな希望が見えました。
その中で特に金銭的な問題もありますが、進めた以上最後まで治療をしてあげたいです。


MUTIAN治療法で、84日続けている間に体重が増加した場合には投薬量が変わってきますので、
最終的な治療費はまだ分かり兼ねますが、薬代だけで大体100万円くらいかかるとのこと。
そこに造血剤等の他の飲み薬代、進行度を見るための定期検診、検査費なども加わってきます。
また84日間の投薬完了後も再発の恐れから、定期検診があります。
トータルでかなりの金額になります。

新型コロナウイルスの影響でお店の売り上げはかなり厳しい状況でして、
現状ではこのすべてをお支払いできる立場ではないのですが、
それでもなんとかしてちーちゃんを助けてあげたいのです。

もちろん、ちーちゃんだけじゃなく、今居るなーごの猫ちゃん達の事も考えています。
13歳、14歳の高齢の子も居ます。この子たちもいつ病気になっても看てあげれるようにしないといけません。

猫カフェなーごなーごをはじめて14年間の中で、初めて募金を募るわがままですが、
全国に広がるクラウドファンディング宣伝はなく、ツイッターやホームページ、店頭だけで、
なーごの事を知ってくださっている方々に向けての、独自のクラウドファンディングをはじめました。

少しのお力だけでも
ちーちゃんを助けてください。
皆様の応援よろしくお願いいたします。